若者・よそ者が実現する「まちづくり」と「地域活性化」

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女川町長・須田 善明氏×アスヘノキボウ理事・小松 洋介氏
あすか会議2015
第4部 分科会「若者、よそ者が実現する“まちづくり”という仕事~女川町の事例から~」

「60代は口を出すな。50代は口を出してもいいけど手は出すな」「我々は金策を考え、弾除けになるから、自分たちが生きていく未来は君たちが考え、中心になってつくっていけ」―東日本大震災から1カ月後、商工会長の言葉によって、若い世代に委ねられた女川町のまちづくり。震災による甚大な被害を受け、消滅可能性都市にも名前を連ねた女川町の復興は目覚ましく、2015年3月には女川駅が開業。駅を囲む町のグランドデザインは、コンパクトシティのモデルケースとなりつつある。まちづくりとはどのような仕事か。「若者」「よそ者」はどのようにして女川町の復興を進めてきたのか。新たなまちづくりを牽引する須田町長、グロービスMBAで学び、町外の人間で唯一、震災直後から女川町復興連絡協議会戦略室に参画し、地域活性化を進めてきた小松洋介氏が語る(視聴時間1時間16分43秒)。

須田 善明氏
女川町長
小松 洋介氏(モデレーター)
特定非営利活動法人アスヘノキボウ 代表理事

【ポイント】
・女川町は平成24年度から25年度までの人口縮小率が全国一(須田氏)

・全員が危機的状況に追い込まれた。一人ひとりが主張し始めたらまわらないが、パブリックマインドを持って全員が一枚岩となり、復興を進めることができたと思う(須田氏)

・最初に仮設商店街が立ち上がったのが女川町。3月11日に津波が来て、7月1日には行政支援が全く入っていないコンテナ村商店街がオープンした(須田氏)

・行政は稼ぐのは得意ではないが、ルールづくりは上手いので、(ルール作りで)後押しをする。民間は稼ぐのが得意なので地域を巻き込んで稼いでいく。官民の役割分担が大切(須田氏)

・女川駅前に50店舗ほど入る商業施設が2015年12月に立ち上がる。その内の27店舗が官民連携の街づくり会社が24%出資したテナント。12店舗は元々商売をしていた店で、15店舗は新しく始める店。テナントは女性が多い(須田氏)

・女川町の若者も最初は「外から来る人はどうなんだろう」という疑問を持っていた。しかし、次第に自ら外に出て、いろいろな人をひっぱるようになり、さまざまなことに食いついてきた(小松氏)

・女川町の人は主語が「自分が…」ではなく、「町が…」と言う。このことに最初驚いた(小松氏)

・最近、被災地に入っている皆さんにあえて言っているのは、「我々と心中する必要はない」ということ。自分の次のステップに活かす気持ちでよい(須田氏)

(肩書きは2015年7月4日登壇当時のもの)

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