飫肥(おび)城下町にある古民家を改装した宿、勝目邸(かつめてい)と合屋邸(おうやてい)が完成し、4月24日オープニングセレモニーが開かれました。
これは飫肥地区まちなみ再生事業の第1弾で、日南市から業務委託されたコンサルタント会社「KirakuJapan合同会社」が、県や市などの補助金、民間からの資金調達を含め約1億2000万円をかけて改装したものです。
代表取締役社長・サンドバーグ弘(30歳)は「やっと第1弾として完成し、様々なハードルがありましたけれど勝目邸と合屋邸を自信を持って宿として呼べる。宿泊施設を今後は飫肥でも増やしていければ活性化する」と述べました。
石垣に囲まれた勝目邸は、築約60年の空き家を改装。木の香りがする広いリビングに、高野槙の木でできた大きな浴槽。縁側に置かれたラウンジチェアにくつろいで、枯山水の庭を楽しめます。
もともと長屋門だった合屋邸は築100年以上。高床と時代を感じさせる囲炉裏がある天井の高い空間が特徴的です。最新のキッチン設備と日本伝統のかまどが共存しているのは、おそらくここでしか見られません。
どちらも国の重要伝統的建造物群保存地区内にある宿。寝室に2人、和室に4人泊まれることができます。
気になる宿泊料金は、大人2人で素泊まり1泊2万8800円(税別)。ターゲット層は、家族や女子旅。日南市民は2割引き程で利用ができるそうで、料金はシーズンに応じて今後調整していくとのことです。
地元の人の感想は「すごくキレイで泊まってみたい」「観光客が来てくれるとなると、尚更、城下町が明るくなって楽しみ、住民として嬉しい限り」とコメント。
まちなみ再生コーディネーター・徳永煌季さん(29歳)は「住民の方と一緒に創りあげたことは、本当に喜びでいっぱい。地元の方に還元できるように、我々も営業活動をしていきたい。勝目邸合屋邸ありという存在になってくれるといい」と話していました。
営業は4月25日からで、GWは徐々に予約が埋まってきているとのことです。空き家の再生を通して地域の活性化に期待がかかります。
予約・問い合わせ
キラク・コレクション
https://www.kiraku.co/ja/
tel.0987-25-1905(小村記念館)
KIRAKU OBI 勝目邸:日南市飫肥6丁目7-10
KIRAKU OBI 合屋邸:日南市飫肥8丁目1-48
※配信内容と料金・サービスが異なる場合があります。
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