商店街の活性化を探るセミナー(県など主催)が19日、土浦市大和町の県南生涯学習センターで行われ、「地域との協働」「地域資源活用」をキーワードに、さまざまな方面から活性化に取り組む団体の代表が事例や意見を述べ合った。
意見交換したのは、土浦市のモール505のにぎわいづくりに取り組む日辻美香さん、取手駅東口商店会の活性化にアートを導入した傍嶋賢さん、筑波大時代に北条商店街と関わり商品開発も手掛けた早川公さん。
まちとひと感動のデザイン研究所代表の藤田とし子さんが進行を務めた。
日辻さんは「週1、月1回でもいいから続けて『いつもあそこで何かやっている』と人が集う空気づくりが重要」と、にぎわい創出が商店街の活性化へつながると訴えた。
傍嶋さんは「イベントを続けることが大切で、やめたら自分たちが得た商店街の信用を失ってしまう」と、活性化へ商店街と”運命共同体”であることを強調した。
早川さんは「商店街には歴史の積み重ねがある。人や車に立ち寄ってもらうには、それを使って『物語』を作ること」と、商店街に息づく伝統の再発見が大切とした。
最後に藤田さんが「3人は商店街と契約したのではなく、互いに認め合い地域を笑顔にした。その土地の人には何でもない地域資源がよその人には素晴らしいと感じる。そういうよそ者の感覚を大事にすべき」と活性化の要を指摘した。