地域活性化に向けた戦略に若い人たちの意見を柔軟に取り入れようと、小美玉市は11日、同市部室の市四季文化会館・みの~れで茨城大人文学部の学生との意見交換会を開いた。学生が研究成果を披露し、市の若手職員が地方創生のヒントを探った。
市まち・ひと・しごと創生有識者会議の座長を務める同大の馬渡剛准教授のゼミ生が発表した。
男子学生の一人は産業、行政、教育、金融、労働団体、報道の6者連携の大切さを説き、北海道十勝地方の農業の事例などを紹介しながら「地方の生き残りのための地方活性化ではなく、その先の海外展開や世界での標準化を見据えた戦略が大切だ」と指摘した。
福井県鯖江市の市民主役条例の取り組みも紹介され、移住・定住や雇用創出などをテーマに4グループに分かれて意見を交わした。
市都市整備課の沼田謙治さんは「どうしても行政だけで考えると意見が偏りがちになる。学生の新鮮な意見を聞けて良かった」と話した。