国が地域を元気にするアイデアを募った「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」で、福島大学付属小学校5年生の女子生徒二人が最高賞を獲得。
国が地域を元気にするアイデアを募る「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」の最終審査会が16日、東大で開かれ、高校生・中学生以下の部で福島市の福島大付小5年の七島海希(みき)さん(11)と高橋かな恵さん(11)のチームが最高賞の地方創生担当大臣賞を受賞した。
2人は「ふくしまにぎわい大作戦(地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること)」と題して発表。運転に不安がある高齢者に気軽に訪れてもらうため、福島市の中心市街地を自動運転車の社会実験の場にすることなど具体的なアイデアを提案した。
高校生・中学生以下の部には全国から5チームが出場。福島大付小以外は全て高校生のチームだった。同コンテストでは2015(平成27)年、福島市の岳陽中のチームが地方創生担当大臣賞を受賞している。
キラリ!『11歳の発想』 にぎわい創出を堂々提案
「小学生にもできることがあります」。東京都の東大で16日開かれた「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」最終審査会で、福島大付小5年の七島海希さんと高橋かな恵さんは、小学生らしい自由な発想に基づき、データも活用した具体的なアイデアを堂々と発表。高校生の4チームと競った審査で最高評価を得た。
発表で2人は、福島市の商店街のにぎわい創出に向け、まず同級生ら約100人にアンケートを実施したことを説明した。アンケートからは「駅や駐車場から遠く、雨の日が大変」「子ども向けのお店が少ない」など課題が浮上した。各地の滞在人口のデータも分析し、県外のショッピングモールに本県から多くの人が行っていることなども突き止めた。
その上で、商店街で子どもが楽しめるイベントを開催したり、自動運転車の社会実験の場として商店街を提供することなどを提案。「商店街を買い物だけでなく、コミュニケーションの場にすると良いと思う」とも話した。
福島市のキャラクター「ももりん」をかたどった帽子をかぶって発表を行った2人。「そのウサギは?」と審査委員から問われ、ももりんの由来を説明して「福島市をPRするためにつけてきました」と答える一幕もあった。
表彰式では、梶山弘志地方創生担当相から表彰状を受けた。「皆さんも福島の商店街に来てください」と会場に呼び掛けた七島さんは「発表では全部出し切ることができた。多くの人に福島に来てほしい」と、福島を広くPRできたことを喜んだ。高橋さんは「周りが高校生だらけで緊張した」と振り返り、「福島に帰ったら、応援してくれたお母さんや、アンケートに協力してくれた同級生たちに感謝の気持ちを伝えたい」と話した。
【出典元】
福島民友