地域商社とは、特産物や観光資源を国内外に売り込む「地域に根差した」商社のこと。「地方創生の切り札」として政府も全国に設立を働きかける中、北海道ならではの「素材と技術」で勝負をかける札幌の地域商社に注目。
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■2015年設立の北海道総合商事(札幌)。北海道銀行の行員、天間幸生さんが行内ベンチャーとして立ち上げました。道内企業とロシアとの取引を担当していた天間さんは、ロシア進出の際の企業の苦労を痛感し、融資などの銀行業務からもっと踏み込んだ支援をしたいと地域商社を構想しました。最初に手掛けたのが、道内企業の寒冷地技術を使って、極寒のロシアで「地産地消」をかなえる「北海道トマトハウス」事業でした。
■北海道総合商事はロシアに続き、ベトナムでも「北海道トマトハウス」を始動。札幌の農業法人アド・ワン・ファーム、現地で食品事業を展開する企業とタッグを組みます。ところが、工事が全く進まないという想定外の事態が起こるなど、トラブルに見舞われます。果たして北海道トマトハウスは無事に完成するのでしょうか!?
■一方、「地域商社の先駆け」として知られるのが、栃木県のファーマーズ・フォレスト。「道の駅」を核にした物販や観光事業、地元特産物の販路拡大を進め、年間22億円を稼ぎ出します。松本謙社長に地域商社の経営の極意も聞いています。