城里町ならではの食材を使ったまちおこしメニューを考案する「しろさと特産品開発事業」の試食会が27日、同町阿波山の町商工会で開かれた。
会場には町特産のキングポークと花びらたけで作る計9品が並び、来年度の本格発売に向けて関係者が意見交換した。
同事業は町商工会が県などの支援を受けて取り組み、特産品を使った料理を地域活性化に活用する。
試食会は料理研究家の根本悦子さんや町の関係者を招いて開かれ、まちおこしメニューとして来年度、売り出す予定の新商品を味わった。
テーブルに並んだのは、特産キングポークのハンバーガー、みそ漬け、つけ麺、花びらたけが入ったふりかけ、ゆずゼリー、酢漬けなど計9品。
キングポーク料理は割烹「川広」(同町石塚)の川和哲也料理長、花びらたけは食育活動を行う町内団体「食楽でんでん」が担当し、それぞれ素材の良さが味わえるメニューを考えた。
試食後の講評で、根本さんは一品ごとに改良点をアドバイスし、「それぞれ町の特徴が出ている料理なので、上手く販売につなげてほしい」と期待感を表明。川和料理長は「商品開発が町を元気にするきっかけになればいい」と話した。
キングポークのみそ漬けとつけ麺は、「川広」で発売中。町商工会は来年度、各新商品を町の主催イベントなどで販売する予定。