潮来市日の出地区で9月30日、音楽や食、雑貨販売を楽しむイベント「なないろ&はぐくみのもりマルシェ」が開かれた。主催は、地元商店主らによる地域活性化グループ「日の出においで」。東日本大震災で大規模な液状化被害を受けた同地区の「復興イベント」としての思いも込めて開催した。多くの市民らが来場し、会場に笑顔が広がった。
色とりどりの出店テントが並んだ会場には、無農薬野菜を使った料理や雑貨販売、ボディケアのほか、着せ替え人形の服やハロウィンのリース作りなど子ども向けワークショップも開かれた。
特設ステージでは、潮来市出身のDJ「moco」こと今井直樹さんが、行方市出身の歌手、林菜緒さんら音楽仲間を集めた音楽ライブを開催。全10組の音楽家が来場者を魅了した。イベント主催者との交友から、故河島英五さんの次女で歌手の「あなむ」さんも参加し、のびやかな歌声で会場を沸かせ「6年半前に震災被害に遭ったこの場所で、ここから盛り上げていこうという志高い仲間たちに私は元気をもらっている」と語った。
子ども2人とイベントを楽しんだ市内の主婦(37)は「日の出が明るくにぎわっているのが感じられてうれしい。これからも続けてほしい」と話した。
会場の1つとなった自然食品店「くるむ」の茂木光恵店長(41)は「仲間たちがたくさん集まってイベントを開催し、多くの地元の方が喜んでくれてうれしい」と笑顔。主催した同グループ代表、関幸子さん(48)は「お客さまに喜んでもらい、出店者の方たちも元気になるような場として、今後も続けていきたい」と語った。
(三次豪)