県北地域の活性化へ向け県が本年度始めたビジネス創出支援事業で、ビジネスプランの最終審査会が26日、水戸市三の丸1丁目の常陽芸文センターで開かれた。応募者による提案発表の結果、北茨城市で水揚げされた魚の活用を提案した同市、杉本佳寿子さんら4件の企画が優秀賞に選ばれ、事業資金200万円がそれぞれ贈られた。
同事業は、農林水産業の6次産業化や第2創業を企画する個人・企業を後押しし、県北活性化に結び付けるのが狙い。応募64件のうち、1次審査を通った10件がこの日の審査に臨んだ。
杉本さんの企画は、地元大津漁協で水揚げされるイワシなどを使い、手間を掛けずに手軽に調理できる「ファストフィッシュ」の開発と高級食材取扱店への販路開拓。地域住民や異業種と組んで事業を進める考えで、審査員からは「地域の旗頭となっていけばいい」と高く評価された。
杉本さんは「審査員からたくさんの意見をいただき、それを生かしていく責任がある」と話した。
優秀賞はほかに、イバキタ・ガイショウブ・イバキタ・コンソーシアム(代表・筑波サービス=つくば市)▽鯉渕健太設計(日立市)▽三井セキュリティ(同)―の3件の企画が選ばれ、残り6件は奨励賞を受賞した。