首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の久喜白岡ジャンクション(JCT、埼玉県久喜市)―境古河インターチェンジ(IC、境町)の区間約19・6㌔が29日、開通した。区間内にある五霞町幸主の五霞ICで開かれた開通セレモニーには、橋本昌知事と埼玉県の上田清司知事、事業主体の国交省や東日本高速道路の関係者らが出席、地元の小学生とテープカットを行った。
県西地域は、同区間の開通により東北地方や埼玉方面へのアクセスが飛躍的に向上。企業誘致や地域活性化に向けた効果に期待が高まっている。
同IC周辺地区では、商業・物流・工業の複合施設を設けるための土地区画整理事業(37・1㌶)が進む。
境古河ICの北側に位置する古河市の古河名崎工業団地には、トラックメーカー日野自動車の日野工場(東京都日野市)の移転が予定され、2017年初めごろの稼働に向けて作業が進められている。
橋本知事は同日、埼玉県幸手市内で開かれた開通式典で「少しでも元気な県をつくるため、圏央道を活用したい」と意欲を示した。
境古河IC―つくば中央IC(つくば市)の区間約28・4㌔は15年度内の開通が見込まれている。