Koji KARAIKE, President, Kyushu Railway Company
2011年3月に博多~鹿児島中央間の九州新幹線全線開業を控えるJR九州の唐池恒二社長が、シリーズ「地域深考」⑦で九州の活性化について語った。「アジアとの交流こそ九州の元気のもと」と述べ、韓国、中国の観光客増加に期待を示した。
JR九州のホームページ
http://www.jrkyushu.co.jp/
「大宰府や熊本城を訪れる観光客の8割はアジアから来ている」
唐池社長は、九州と地理的にも歴史的にもつながりが深いアジアの人々が九州を訪れている現状を説明し、韓国、中国との交流をさらに深めたいと述べた。1988年から続くアジア太平洋こども会議、別府の立命館アジア太平洋大学、JR九州が運営する博多~プサン間の高速船「ビートル」などをとりあげた。中国からの観光クルーズ船が博多港に年間66回、入港し、10万人の中国人が上陸していると紹介。アジアの観光客誘致で九州の各県が競いあう時代ではなく、むしろ九州が一致して東京や札幌、京都と競争し、さらに上海やソウルをライバルと考える姿勢を打ち出した。2011年3月に九州新幹線の全線開業にあわせ新博多駅ビルをオープンし、九州の活性化にはずみをつけたいと意気込んだ。
司会:泉宏・日本記者クラブ企画委員