地域の明るい未来を創造するための方策を探る―大分合同新聞社のミライデザイン宣言「ハピカム」第1回「移住と共創」が17日、宇佐市安心院町矢畑の市地域交流ステーションで開かれた。県内への移住者らが出演し、移住者の受け入れや地域を活性化する取り組みなどで熱く議論を交わした。(20面に特集、7月15日付朝刊に詳報を掲載)
開会式で大分合同新聞社の長野景一社長が「より深く具体的に地域の明るい未来を創造し、その筋道を探り出す。議論して参加者の未来への宣言を導き出したい」とあいさつした。
キーノートセッションでは、宝島社「田舎暮らしの本」の柳順一編集長と佐々木稔大分合同新聞社編集局次長が対談。地域リポートでは子安史朗さん(竹田市)戸倉江里さん(中津市)榑松倫さん(宇佐市)小金丸麻子さん(臼杵市)栗原浩二さん(豊後高田市)後藤好信さん(佐伯市)の6人が、自己紹介や現在の活動などを説明した。
トークセッションでは移住と地域活性化をテーマに意見交換。“おおいた暮らし”を選んだ理由を、「話を聞いた移住者がすごく優しい雰囲気だった」(栗原さん)「安心院に来た訳の分からない若者を居候させてくれる家庭があった」(榑松さん)「いったん福岡に戻ったが、生活を楽しめなかった。大分で知り合った人たちの生き生きとした姿が浮かんだ」(小金丸さん)と説明した。
移住促進へのアドバイスとして「移住者も受け入れ側も出会いを楽しむ」(子安さん)「ユニークな人が多い移住者を地域で認めて受け入れる環境づくり」(後藤さん)「自身が豊かと思う暮らしづくり」(戸倉さん)などの声が出た。
今回の議論を踏まえた「移住と共創」の宣言は「地域の人が好き、まちの色が好き、豊かな暮らし」。
佐々木局次長は「キーワードを吟味し、大分を豊かにするため移住と共創について全力で応援する。今日がその始まりです」と総括した。