講師:菊地 直樹(総合地球環境学研究所・准教授)
聞き手:三村 豊(総合地球環境学研究所・センター研究推進員)
日時:2017年6月16日(金)18:30-20:00
会場:ハートピア京都 大会議室
主催:総合地球環境学研究所
後援:京都府
00:00:00 挨拶
00:05:16 講演
00:56:14 対談
そこにいる生き物、自然、環境のことを「ほっとけない」。 ついつい聞き漏らしてしまいがちですが、ふりかえってみる と、環境再生に取り組む地域を歩く私の耳に、幾度となく入っ てきた言葉です。ではなぜ「ほっとけない」のでしょうか。
「ほっとけない」とは、人間以外も含む他者に出会ってしまったとき、その困難を自らのものとして感じ取る能力を表す言葉ではないでしょうか。そこには、この指とまれ的な積極的な主体性というよりも、受動的な主体性が現れています。人びとが環境にかかわろうとする心情を表す言葉といっていい かもしれません。
私自身が深くかかわってきた絶滅危惧種コウノトリの野生復帰の取り組みを中心に、「ほっとけない」という言葉を手が かりにしながら、みなさんと共に、人びとにとっての環境再生を考えていこうと思います。さらに、当事者性のある研究についても考えてみます。
http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no72_report.html