アザミの里復活へ-。地名の由来にもなっているアザミの花の学習や植栽に取り組む莇野小学校(兵庫県姫路市夢前町)などが25日、花に集まるチョウについて学ぶ会を開いた。全校児童33人がチョウの生態などについて学習。今秋には地域への植栽を予定している。
同校の関係者らによると、莇野の地名は、アザミが野原一面に生い茂っていたことから付いたという。児童は自生地を調べるなどしており、今年10~11月に植栽する予定という。
この日の学習会は、地区連合自治会の「あざみを中心とした花づくりによる地域活性化事業」の一環。環境省に登録する環境カウンセラーで、同校卒業生の橋本敏明さん(66)=神戸市長田区=らが講師を務めた。
児童らは、橋本さんらが制作したナミアゲハの成長をテーマにしたアニメを鑑賞後、チョウへの蜜やりも体験。ハチミツを染み込ませた棒を恐る恐る差し出し、チョウが棒にやってくると歓声が上がった。
ジャコウアゲハの成長を記録した動画上映もあり、卵から幼虫、サナギを経て羽化するまでの流れを学び、チョウの捕り方も会得した。
同校6年の男児(12)は「蜜をあげたらたくさん吸ってくれた。みんなで協力してアザミも増やしていきたい」と話していた。(三宅晃貴)
【出典元】
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201709/0010588154.shtml